TOPICS 学苑長の、最新の講演とエッセー!

特に高1生・高2生の生徒と、保護者の皆様。
高3生や浪人生、保護者の方も是非お読みください!

前略
 11月3日(月・祝)に、「学苑長の、高1高2の為だけの講演」を行いました。みすず学苑設立以来、48年間で初の試みでした。それだけ、今は受験界の、大きな変革期なのです。今回は、学苑長を中心に、パネルディスカッション風に行いました。出席者は、みすずで40年以上教える、国語科主任の吉塚先生と、社会科主任の宮崎智典先生。また、総合型と推薦型の、全出版物29冊を読破し、最新情報と生徒の誤解する所を教える、学苑長代理の池田みゆき先生。また、現役で東大に合格し、勉強が辛(つら)いと思ったことがない、学苑長代理の宮﨑俊彦先生。彼は、その秘密を教えてくれました。この5人は、言わば、最強の受験エキスパートと言えます。ちなみに学苑長は、受験で誰よりも苦しみましたが、大学を5つ卒業し、博士号を2つ持っておられます。また、カンボジア大学を設立し、総長と国際政治の教授も務めています。また(社)ペンクラブの会員で、著作は320冊あります。

 参加した生徒も保護者も、「今まで漠然としていた事が、ハッキリ解って良かった」、「俄然やる気が湧いてきた」、「具体的で解り易く、指定校推薦でも落ちることがわかり、最後まで油断せず、頑張ろうと思った」など、大いに納得し、来て良かったと言ってました。ですから、11月3日に参加できなかった高1、高2、中3生は、必ず校舎でビデオを見てください。保護者の方も是非見てください。保護者世代と、 今とは全く違うのです。2〜3年前とも違います。そんな変化の中で、子供達は学んでいるのです。だから、なんとか見てください。そして、現状を正しく知ってください。
 高3と浪人生は、総合型や推薦型を簡単に考えている人は、必ず見てください。指定校推薦でも、難関校では落ちる実例を、送付資料の最後に載せました。だから、合格通知を受け取るまでは、油断なく、しっかり勉強してください。一般入試の人は、脇目もふらず、目前の予習と復習、課題に打ち込んでください。その人が勝者になります。高3と浪人の保護者の方も、送付の資料を見て、今の入試の現状を知ってください。複雑でややこしいです。しかし、それが現実なので、理解して超えていくしかありません。子供たちの、一生がかかっているのですから。

 近年は、間違った情報が氾濫してるので、受験生や保護者の混乱が心配です。例えば、2年前に出された本では、総合型では3年間の内申の評定より、志望理由や一芸に秀でた体験と、面接が大切だと書かれています。しかし、今は全く違うのです。高校のランクに応じた、3年間の評定平均が最重視されます。およそ、4以上ないと難関校には合格しません。偏差値の高い高校でも、最低3.5から3.8は必要なのです。面接や志望理由、高校時代の活動がどうであれ、これが伴わないと、合格できないのです。それが、最新の入試現実です。だから、古い情報に基づき、学科や内申の勉強を教えない、総合型専門塾で失敗するケースが、続出してるのです。優秀な学生を取るために、大学側も研究してるのです。

 総合型は、4倍から10倍の倍率で、日程を考えれば、3校ぐらいしか受けられません。しかも、学校や学部によって、入試方法はバラバラなのです。例えば、官公庁を回り、3ヶ月ぐらいかけて資料を作り、レポートや課題を提出させたり、学部で学ぶ内容と、正確にリンクした志望理由を作成するため、多くの時間と労力を要する大学もあります。そんな事は、大学でやればいいのに、なぜ高校生にやらせるのか、と思います。それで、合格するとは限らないのです。その間、学科の勉強はぜんぜんできません。その結果、志望校に落ちた受験生が、真っ青になり、みすず学苑に来たりします。我々は、そこから何とかします。しかし、ベストな難関大は無理です。それから、みすず学苑で浪人し、超難関校に合格した生徒もいます。それが、何人もいるのです。だから、教育評論家の多くは、結局、一般入試が倍率も低く、準備がやり易く、何校も受験でき、確実に合格できると言います。また、総合型と推薦型は、3年間の勝負で伸びシロがない。一般入試は、内申や評定、出席率に関係なく、一発勝負で、ギリギリまで伸びシロがある。そして、何校でも受験できる。総合型と推薦型、一般入試を解り易く説明すれば、そういう事です。だから、まじめに勉強するタイプで、高1から定期試験や、模試をしっかりやり、出席率のいい生徒は内申が高いので、総合型や推薦型で確実に合格します。しかし、生徒会や部活で青春を燃やす人は、一般入試の方がいいでしょう。3年間の評定平均が、4以上なら別ですが。一般入試は、学科をしっかり勉強すれば、たくさん受験できて、直前まで伸びシロがあります。それで、難関校に軒並み合格し、自分の好きな大学に行けばいいのです。しかし、総合型と推薦型は、3年間の評定平均が勝負です。高3の1学期が終われば、ほとんど伸びシロはありません。みすず学苑は、一般入試と総合型、推薦型の両方を、きっちりと指導します。たとえ、総合型や推薦型で落ちても、3月のギリギリまで学科指導し、なんとかします。ここが、失敗しない予備校みすず学苑の、真骨頂と言えます。今までもそうだったし、これからもそうです。

 ところで、「勉強ができなくても、総合型なら早稲田に通る!」は、全くのウソです。繰り返しになりますが、2年前から、早慶はじめ、難関大は3年間の評定平均を最重視し、そんな生徒を排除しています。なぜなら、そもそも総合型や推薦型があるのは、少子化により、大学全入時代が来たからです。そこで、大学は少しでも優秀な学生を取り、大学レベルを上げたいと望むのです。学科だけだと、低いレベルの生徒も全入するからです。最近年内入試が増えたのも、言わば、優秀な生徒の青田刈りです。だから、「勉強ができなくても、総合型なら早稲田に通る!」を、完全排除するのです。大学側も、本当は、一般入試で優秀な学生が欲しいのです。その証拠に、東大は総合型がなく、推薦型も3%です。その推薦枠も、開成や灘高レベルだけです。これらの事を知れば、生徒が考えるべき事は一つです。自分が、「優秀な生徒になればいい」のです。それだけの事です。それ以外の事は、小手先の技。不精者の逃げ腰。根性なしの泣き言です。余計な事に悩む間があったら、少しでも単語を覚え、英語長文を読み、入試典型問題の、数学や物理を解くべきです。また、学校や予備校の、予習や復習、宿題をきっちりやる事です。これ以外にありません。努力は人を裏切らないのです。これが最強の受験生です。こうして、みすず学苑は、24年連続、難関進学率9割突破を続けているのです。さらに、英検一級塾を併設し、32年間の英検合格実績があります。高2からの、2級や準1級は、入試で優遇されます。それが、必須条件の大学もあります。みすず学苑は、実績があるので、英検の一次は校舎で受験できます。これも、大きなメリットです。これらの総合力により、どの予備校よりも、多彩な難関大学に合格しているのです。

草々

令和7年11月14日
みすず学苑