TOPICS なぜ自分は受からなかったのか

Q. ある有名な、少人数制のX予備校に、高1から3年通ったのに、どこにも合格しませんでした。青学を受けて落ち、日大にも落ちました。なんで、私は落ちたのでしょうか?

A.この生徒の話を聞くと、可哀想なぐらい、合格する指導を受けていなかったのです。それが、落ちた理由です。具体的には以下の通りです。
 まず、その子が前のX予備校で使っていた、テキストを見ました。イラストが豊富で、説明も詳しい。「よく出来たテキストだ」と、本人は思っていたそうです。
 しかし、合格できなかった原因の1つは、テキストの方向性が間違っていたからです。「テキストに載っている問題数が、話にならないほど少なかった」のです。これでは、入試問題を解く量が少ないので、問題解答の実力がつかず、不合格になるのは当然です。
 これに比べ、みすず学苑のテキストは、パンやお米みたいに、なるべくシンプルにしています。余計なイラストや解説、コラムなどは要りません。その分、入試典型問題を多く解かせる教科書にしています。だから、みすずのテキストを使うと、実力が付くのです。
 イラストや解説が多いテキストは、載る問題数がそれだけ減ります。しかし、実際の入試問題の量をこなさなければ、入試の解答能力は磨かれません。つまり、その子は実際の入試の実力が付かなかったから、全落ちしたのです。せっかく3年間も通ったのに、本当の実力が付かなかったのは、本当にお気の毒です。みすず学苑では、まったく有り得ない事です。
 第二に、その予備校に、実際の進路指導がなかったからです。
 大規模予備校なら、進路指導がないのは普通です。しかし、個別指導や、少人数制の予備校でも、みすず学苑のような進路指導をする予備校は、どこにもないのです。三者面談をする予備校も珍しいのです。
 その生徒によれば、前の予備校では「相談を申し込むと、スタッフが会ってくれるが、だいたい20〜30分ぐらい」だそうです。
 みすず学苑では、週1回のカレッジタイムに加え、年に何度かあるビッグカレッジは、1人が30分ぐらいです。しかし、問題があれば三者面談し、普通は2時間で、3時間になることもしばしばです。時々、5時間になる事もあります。つまり、納得がゆくまでやるのです。その上で、どこの大学をどう受けたらいいかを、具体的に、1人1人にアドバイスするのです。
 実は、個別指導や少人数制の予備校でも、このアドバイスは出来ないのです。なぜなら、「年齢が近い先生が、生徒に寄り添う」という名の下に、経験不足の学生バイトを使うからです。
 自分が受けた大学のことぐらいしか、知識の無い学生アルバイト。適切な進路指導や入試の知識や経験が少ない、若い講師たち。そういう予備校で、進路指導が出来ないのは当然です。知識や経験の蓄積不足だから、アドバイスが出来ないのです。
 ここで言う知識とは、単にネットで集める情報ではありません。48年間、関東圏の大学受験を専門とし、蓄積してきた合格するための戦略や戦術です。一般の医者ではなく、専門医に診てもらう信頼感があります。
 みすず学苑は、関東圏に絞り、48年間続けてきました。30年、40年教えるベテラン講師も、たくさんいるのです。だから、どのレベルの生徒が、どこをウォーミングアップ校にし、どこをチャレンジ校にしたらいいか。その為には、どう勉強したらいいかを、適切に指導出来るのです。
 また、秋以降は、「過去問グランプリ」にも力を入れます。これは、実際の入試問題をバンバン解く意味と、もう1つ大切な意義があります。
 それは、ここ十数年の過去問を解き、何割解けるかを見れば、生徒がどこをウォーミングアップ校にし、どこを実力相応校や憧れ校にすべきかが分かります。そこから、直前期の指導もできるのです。こういう、具体的で細やかな指導は、他の予備校ではできないのです。1人1人を普段から個別に見て、1校1校の大学の特性を知らなければ、できない事だからです。これは、みすず学苑が蓄積する、ノウハウと受験戦術の1つです。高い合格率は、こうした指導の複合的成果なのです。一朝一夕に、他の予備校がマネのできない所です。
 最近は、浪人生を募集しない予備校も増えました。浪人生を受け入れるのは、手間も掛かるし、昼間も予備校を開ける必要があります。また、クラスを作り、カリキュラムを作り、講師をキープし、ペイを払う契約も必要です。しかし、浪人の入学が少ないと、クラスが成立せず、採算が取れないのです。
 それで、最近の受験業界では、「浪人するなら河合塾、駿台、四谷、みすず学苑しかない」と、言われるそうです。しかし、浪人の受験指導ができない予備校が、現役生の指導がまともにできるのか。はなはだ疑問です。なぜなら、浪人の指導と現役生の指導は、微妙に違うからです。伸び方も違うし、メンタルも違います。その違いが解ってこそ、両者を正しく指導できるのです。
 ところで、この四大予備校の中で、新聞広告で堂々と合格率を発表するのは、みすず学苑だけです。合格者の名前やイニシャルを、堂々とたくさん出せるのも、みすず学苑だけです。しかも、関東圏だけの生徒です。それが出せない予備校は、どういう合格率なのでしょうか。つまり、いい予備校かも知れないが、失敗してる人も多いという事です。
 みすず学苑は、預かった生徒の全員を、確実に合格させたいからこそ、3月まで受験生の面倒を見続けます。また、手間が掛かりすぎて、他の予備校ではやらない「夏合宿」と「冬合宿」も、必ずやります。コロナ禍の3年間も、変わらずにやり貫きました。それは、48年間の経験則で、合宿で成績がぐんと伸び、難関校に確実に合格するからです。だから、3年間のコロナ禍でも、合格率は全く下がらなかったのです。
「前の予備校で、全落ちしたのはなぜか」、という質問でした。「こういう指導の、全てが不足していたからです」と、言う他ありません。
 でも、みすず学苑に入学し、今はしっかり勉強しているので、来年は大丈夫です。と言うよりも、もっとランクを上げ、憧れ校に挑戦して欲しいです。今からなら、充分に間に合いますよ。